ハワイ諸島に生息する動植物の多くも、絶滅危惧種に指定されているものが数多くあるのは周知の通り。
今日は、その中からハワイアンモンクシールについて少し取り上げてみたいと思います。
今日は、その中からハワイアンモンクシールについて少し取り上げてみたいと思います。
さて、このモンクシールについて、今年に入ってから、モロカイ島で定期的に地元のニュースで話題になっていた件がありました。
KP2、と名付けられた生後間もないモンクアザラシの赤ちゃんが、カウアイ島で発見され、その赤ちゃんは、お母さんモンクアザラシから子育て拒否?されていたところを、捕獲。
その後、モロカイ島北側のカラウパパエリアで人工飼育によって8ヶ月間育てられ、カラウパパ海域に戻されました。
その後、モロカイ島北側のカラウパパエリアで人工飼育によって8ヶ月間育てられ、カラウパパ海域に戻されました。
ところが、そのわずか数日後、KP2は、島の反対側(東側)のカウナカカイ港へ戻ってきて、係留してあるボートのデッキでご機嫌よろしく日光浴をしたりする姿が発見されていたのです。
このときには、地元の人々もその姿をほほえましく見つめ、折しもカウナカカイ港は、地元の子供たちにとっては、恰好のお手軽海水浴場でもあるため、子供たちと遊んだりしておりました。
しかし、時とともに、モンクアザラシもどんどん大きくなり、ちからも出てきます。
何かあったときのことを考慮して、一度は、KP2を再びカラウパパ(島の北側)へ移送し、さらに遠い海へ離す、という試みもなされたのですが、結局やはり数日後にはちゃっかりカウナカカイ港へ戻ってきてしまうKP2でした。
このKP2の存在については、一時は、アメリカ本土までそのニュースが広がり、ウォールストリートジャーナルやCBSイブニングニュースなどでも取り上げられたほど。
この時期から、KP2の存在について、モロカイ島でも話し合いが行われるようになりました。
現在、子供のKP2もいずれは大人になり、そうなったら、現在カウナカカイ港で一緒に遊んでいる子供たちにも危害を加える可能性も否定できない、と今後のモロカイ島のKP2に対する動向に注目しはじめたのです。
モンクシールは現在では総数1100頭未満の存在しか確認されておらず、絶滅危惧種に指定されています。絶滅危惧種から外されるためには、その個体数を20年間で2900頭まで確認されなければなりません。
しかし、現在は、年間4%づつその個体数は減少しているそうです。
モンクアザラシの寿命は、平均すると20~25年。
そんな中、KP2子供モンクシールの今後の扱いについても、島民の間でも意見が分かれています。
モンクシールの生態の特徴として、獲物をとらえるときには、ターゲットをに噛みつき、その後溺れさせ獲物を捉える生態があります。
そのため、現在は、仲良くカウナカカイ港で遊んでいる子供たちや大人たちでも、子供のモンクシールが大人になるにつれ、いつ何時、野生の本能が芽生え、人間(特に子供たちに)突然襲いかかる可能性も否定できない、ということが示唆されたのです。
結局、10月に入り、KP2は、モロカイ島からホノルルへ移送されました。
そして、今週、モロカイ島カウナカカイからオアフ島へ移送されたKP2と名付けられた絶滅危惧種、ハワイアンモンクあざらしは、白内障であることが検査の結果判明したのです。
2歳以下の若年での白内障は、非常に珍しく、この原因としては、KP2が、カウアイ島で母親から育児拒否をされたため、モロカイ島カラウパパで人工飼育へ切り替えられた経緯があることから、
乳児のときに必要な母親からの母乳を十分に授けられなかったことが原因ではないか、とみています。
乳児のときに必要な母親からの母乳を十分に授けられなかったことが原因ではないか、とみています。
飼育スタッフ、専門家たちのたび重なる試行錯誤によっても、ハワイアンモンクシールの母乳に代わるような人工的なミルクを作るに至っておらず、結果、母乳または母乳に匹敵するような乳児時代に摂取すべき栄養分を摂取できなかったそう。
実は、カウナカカイ港では、夏頃からKP2に水着をひっぱられ、海中に引っ張り込まれた人や、
ウェットスーツの上から足をかまれた人などの報告があり、最終的に、まずはホノルルへ移送後、健康状態などの管理をしたうえで、ハワイ諸島の海域内で、陸地から離れた場所へ戻し野生に返すことが、当初の予定であったそう。
ウェットスーツの上から足をかまれた人などの報告があり、最終的に、まずはホノルルへ移送後、健康状態などの管理をしたうえで、ハワイ諸島の海域内で、陸地から離れた場所へ戻し野生に返すことが、当初の予定であったそう。
しかし、今回の白内障の判明で、KP2は、視力の80%を失っていることが分かった結果、野生で生きていくことが困難であることが示唆され、今後のKP2の対応についてはこれからさらなる検査や各団体の受け入れ態勢なども含めて協議をすることになります。
現在KP2は、ワイキキ水族館におり、今後はシーライフパークの受け入れを検討しつつ、場合によっては、本土への移送も視野にいれているそうです。
とはいえ、まずは6カ月以内に白内障の手術を行うことが先決とみられており、とはいえ、手術をしてある程度の視力が回復したところで、確保され人工的な飼育 環境での生活に慣れすぎてしまっているKP2が故に、KP2を野生に戻すのは難しいであろう、というのが専門家や飼育スタッフの見解。
モロカイ島民の中には、「共存共栄、全然できるでしょう?問題ないでしょう?」とKP2の移送に反対していた人も数多くいますが、実際には、
KP2に噛まれた、水着を引っ張られて溺れそうになった、、という現実的な問題が生じた故の今回の移送結果となりました。
KP2に噛まれた、水着を引っ張られて溺れそうになった、、という現実的な問題が生じた故の今回の移送結果となりました。
もちろん、まだ子供のKP2、人間に危害を加えようとか、食べちゃおう、とか思っての行動ではなかったことは誰の目から見ても明らかであり、子供故に、友達だと思っている人間に「ただ、じゃれて遊んでいただけ」なのでしょう。
しかし、成体になれば体重200キロを超えるモンクアザラシ。いくら人間と仲良くしたい、と思っていても、やはり力では人間は敵いません。
今後のKP2の動向は、とても気になるところです。
**********************
私自身、モロカイ島のDIXI MARUビーチで、ハワイアンモンクアザラシ君に遭遇したことがあります。
当時、10年前です。妊娠6か月でオナカがポコンっと出ている状態で、水着を着て、貸し切りのDixi Maruビーチで一人(プラス胎児、笑)で日光浴していて、すっかり爆睡してしまい、暑くて目を覚まし海の方を見ると、右前方に、黒い影。。
最初は、「えっ?くじら?」とか寝ぼけながらびっくりして、体を起して良く見ると、それが、モンクシールでした。
「えっ?こんな至近距離?」
というのが、率直な感想でした。
というのが、率直な感想でした。
というのも、私とその子の寝ている距離、わずか数メートル。大笑。
ありえなーい!
ありえなーい!
デジカメとか持っていなかった私はそのときのショットを写真に残すすべもなかったので、記憶の中だけの出来事ですが、
なんだか、とっても安心感を感じた記憶があります。
なんだか、とっても安心感を感じた記憶があります。
そして、結局、夕方肌寒くなるまで、私は、モンクシール君と数メートルの距離で寝ころび、日光浴を楽しんだとさ。
今思えば、妊娠6カ月の私の水着姿は、ある意味、モンクシール。大笑。
妊娠中17キロも増量した私は、6か月妊婦の頃には、そりゃまぁ、びっくりするくらいのお腹でしたから。
今思えば、妊娠6カ月の私の水着姿は、ある意味、モンクシール。大笑。
妊娠中17キロも増量した私は、6か月妊婦の頃には、そりゃまぁ、びっくりするくらいのお腹でしたから。
だから、なんかモンクシールも、仲間が昼寝している、と思っていたのかもしれません。
しかし、モロカイ島でモンクシールに遭遇したのは、後にも先にもこの時だけでした。
翌年も、その翌年も、それ以来、ビーチでモンクシールに会うことはありませんでした。
ビーチの状態も年々変わってきていました。
それは、明らかに違っていました。
採取できるシェルの量も、採取できる場所も変わってきました。
それは、明らかに違っていました。
採取できるシェルの量も、採取できる場所も変わってきました。
ここにきて、今回、このようなモンクシールの一件を改めて考えてみて、
やはり、ハワイ諸島も目に見えていろいろな形で生態系、環境的な変化をみることができます。
きっと、目に見えていない部分ではもっともっとその変化は大きいのではないだろうか、とも思います。
やはり、ハワイ諸島も目に見えていろいろな形で生態系、環境的な変化をみることができます。
きっと、目に見えていない部分ではもっともっとその変化は大きいのではないだろうか、とも思います。
************************
Keep Hawai'i, HAWAI'I.
Keep Hawai'i, HAWAI'I.
元々のフレーズは、 Keep Molokai, Moloka'i
とモロカイ島の人々が、作ったキャッチフレーズで、
「モロカイ島をモロカイ島のままに・・」という意味で作られました。
とモロカイ島の人々が、作ったキャッチフレーズで、
「モロカイ島をモロカイ島のままに・・」という意味で作られました。
もう、モロカイ島だけではなく、
「ハワイをハワイのままに・・・」
「ハワイをハワイのままに・・・」
そんなメッセージが必要なのではないかしらん、と思ったりもします。
0コメント